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PMDDの症状で便秘に!効果的な改善方法

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女性は生理の時期が近づくと体調がすぐれなかったり、精神的に不安定になったりすることがあります。それは、生理によって女性ホルモンのバランスに変化があるためだと言われています。

自分でコントロールできる程度の体調不良であればよいのですが、人によっては自分では制御が効かずに仕事や日常生活に支障をきたしてしまうほど、精神面や体調が乱れてしまう場合もあります。このような病気をPMDD(月経前不機嫌性障害)と言います。

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1.生理前の便秘やイライラの原因、PMDD(月経前不機嫌性障害)による症状

PMDDは月経前不機嫌性障害もしくは月経前不快気分障害などと呼ばれます。症状としては、急に悲しくなったり、むなしくなって憂鬱になってしまったり、何もないのに緊張や不安、胸騒ぎを感じたり絶望感が生じたりと、辛い状態が続きます。悲しみや怒りを繰り返し情緒不安定となるため、人に当たってしまったりして対人関係に摩擦が生じることもあります。

また、そのような気持ちの変化が影響して、何もしたくなくなって、普段楽しんでいた趣味もつまらなく感じ気力が萎えてしまいます。眠気も出て集中力も落ち疲れやすくなり、日中は睡眠過多で眠気に悩まされ、その影響で夜は不眠に悩まされたりもします。そのような生活リズムの崩れによって、仕事や日常生活もうまくこなせなくなるケースも少なくないようです。

不安やイライラなどのストレスによって、過剰な食欲が出ることで体重が増加する場合もあり、その他頭痛、関節痛、腹痛、むくみ、便秘などの身体的な症状をともなうこともあります。しかしそのように辛いPMDDによるこれらの症状は、生理が始まるとさっぱりきれいになくなってしまうのが特徴です。

2.PMDDはなぜ起こる

PMDDはなぜ起こる人と起こらない人がいるのでしょうか?方法があるなら、辛いPMDDの症状から一日も早く解消されたいと誰もが思うはずです。PMDDの症状を見てわかるように、PMDDは精神面での病気に近いと言えます。つまりその原因として精神状態が影響している場合が多いため、精神面でのケアをすればPMDDの解消の道が見えてくる可能性が高いと言えます。PMDDを引き起こしやすい人の精神状態は主に以下のようになります。

・ストレスが溜まりやすい
・対人関係でストレスを感じやすい
・正義感や責任感が強い
・真面目な性格、几帳面な性格
・完璧を求める
・人の頼みを断れない
・人に気を遣いやすい

 PMDDの特徴として、生理が始まれば症状もなくなるのですが、PMDDを放置して悪化することで本当にうつ病などに発展してしまったり、パニック障害や強迫神経症などの精神疾患になってしまう場合もあるため、PMDDの症状かなと思ったら、早めに病院で診てもらうようにしましょう。

3.生理前の便秘の原因はPMDD?PMS?

 PMDDの症状として、便秘になる人もいると言われていますが、精神的な病気と言われているPMDDと便秘はどのような関連性があるのでしょうか。その可能性として考えられるのは、まず精神的ストレスによって便秘が引き起こされているということです。便は腸内で蠕動運動が起こることによって排出されます。蠕動運動は、副交感神経と交感神経から成り立つ自律神経のうち、副交感神経が働いているときに起こります。しかしストレスを受けると、この自律神経のバランスが崩れてしまい、蠕動運動が起こりにくくなってしまうのです。つまり、PMDDによってストレスを受けやすくなっている状態にいると、便秘の症状も引き起こされやすくなるということです。

もう一つの可能性は、直接PMDDと関連があるとはいえませんが、PMDDが起こる原因と生理前に便秘になる原因が女性ホルモンのバランスの変化によるもので一致しているため一連の症状として見られていように思います。生理前には黄体ホルモンと言う女性が妊娠する上で重要な役割をするホルモンの分泌が増加します。黄体ホルモンは、排卵してから生理になるまでの間に多く分泌され、子宮の収縮を抑える作用によって妊娠しやすい体の状態を作るのです。

しかしこのような女性ホルモンのバランスの変化によって便秘が引き起こされる可能性が高まります。なぜかというと、黄体ホルモンの作用は大腸にも影響を及ぼし、大腸の働きを弱めてしまうのです。そのため、生理前には便秘になる可能性が高まります。PMDDの症状も、この女性ホルモンのバランスが影響していると考えられています。

4.PMDDのセルフチェックと解消法

自分がPMDDの症状を持っているかどうかチェックしてみましょう。生理が始まる一週間くらい前から、以下のような症状がある場合は、多ければ多いほどPMDDである可能性が高くなります。

□ 楽しんでいた趣味などに興味がなくなる
□ 他人に対する興味がなくなる
□ 他人に注意されることでひどく気持ちが沈む
□ 集中力がなくなる
□ 倦怠感がある
□ 仮眠症状または不眠症状がある
□ 常に緊張感がある
□ ちょっとしたことで涙が出る
□ 突然悲しくなる
□ 理由もないのに不安を感じる
□ 情緒不安定になる
□ 憂鬱になる
□ 劣等感を覚える
□ 絶望感を覚える
□ 小さなことでイライラする
□ 他人と喧嘩しやすくなる

PMDDに似た症状が起こる病気としてPMSと言うものがあります。PMDDはPMSの症状よりもさらに悪化している場合を言います。どちらの場合も、症状が引き起こされる原因は明らかにはなっていませんが、PMDDもPMSも女性ホルモンのバランスの関係が影響していることには間違いがないようです。また、PMDDは精神的な衝撃を受けるような原因がきっかけになる場合が多いと言われています。例えば、家族や友人、大切な人との間に起こったことなどもPMDDの症状を引き起こすきっかけとなりやすいと言われています。

PMSの治療は婦人科で行われますが、PMDDの治療は精神科での治療となり、症状にもよりますが主に抗うつ薬などで治療が進められるようになります。また、女性ホルモンのバランスを整えるという意味では、イソフラボン、ビタミンB6、亜鉛などのミネラルを摂取することが効果的であると言われています。

しかしPMDDは放置すると自分ではコントロールできない精神状態に陥って取り返しのつかない事態にもなりかねないので、自分の症状にPMDDの可能性を感じたら躊躇せずに一度、病院で診てもらうようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?生理前に起こる便秘の原因には、精神的な症状が影響していることが分かりました。また、生理前の精神的な症状は、女性ホルモンの分泌バランスによって影響するということもわかりました。簡単にまとめると以下のようになります。

PMDDの場合・・・
・生理の一週間ほど前から、情緒不安定を含む様々な精神的症状が生じる。
・生理が始まると、それらの症状がピタッと止まる

PMDDを解消するためには・・・
・出来るだけストレスを受けない環境づくりをする
・ストレスを受けにくいように自分の思考回路を変える

もしもPMDDの症状が出てしまったら・・・
・我慢せずに病院に行って診てもらう

体に起こる変化は、ただ一つの変化ではない場合が多くあります。体調不良が生じた場合は、他の症状との関連も考えて、安易に見過ごさないようにしましょう。また、生理が始まってもうつ状態などの症状がなくならない場合は、PMDD以外の病気である可能性もあるので、早めに病院で受診するようにしましょう。






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