赤ちゃんの便秘に綿棒浣腸!頻度が多いと癖になるかも?
1.赤ちゃんが便秘になる原因
そもそも、生まれて間もない赤ちゃんのお腹は善玉菌が多いはずなのにどうしてなかなか解消しない便秘になってしまうのでしょうか?また、ミルクを飲むだけで固形物を食べない赤ちゃんなのに便秘になってしまうのは何故なのでしょうか?
赤ちゃんが便秘になる原因のひとつは、水分摂取量が不足しているということです。うんちが固くなってしまうような場合は、水分不足あるいはマグネシウム不足が主な原因です。マグネシウム不足だと、水分を摂取していても腸に水を溜めることができずにうんちが固くなってしまうのです。
それから、もうひとつの原因は、善玉菌の不足による腸内環境の悪化です。とあるオリゴ糖100パーセントパウダー製品を赤ちゃんに飲ませた人の口コミによりますと、飲ませてから2週間くらいで、うんちの時に泣いてなかなか出なかったのが、一気に快便になったという事例もあります。
赤ちゃんの腸の中は、善玉菌だらけかと思いきや、腸内細菌のバランスが悪いこともあるので、もし赤ちゃんのうんちが臭かったりする場合は、悪玉菌が多くなっているのかもしれません。オリゴ糖などを試して善玉菌を増やしてあげるようにしましょう。
善玉菌だらけの腸内では、善玉菌が発生させる酸によって腸内に悪玉菌が繁殖しにくい環境が保たれますし、酸によって腸の蠕動運動が活発になるので自力で排便しやすくもなります。また、乳酸菌などが増えることで、うんちのにおいも臭くなくなり、ちょっと酸っぱいようなにおいになることでしょう。
● 水分が不足している
● マグネシウムが不足している
● 善玉菌が不足している
2.綿棒浣腸の頻度が多いと癖になる?
新生児の便秘は、綿棒浣腸で対処することが多いですよね。綿棒浣腸というのは、綿棒で肛門や腸を刺激し排便を促してあげる、確実性と即効性のある浣腸方法です。大人用の綿棒を、少し先のほうをほぐして柔らかくしてから、たっぷりのベビーオイル、又はワセリン、オリーブオイル、サラダ油などをほぐした綿棒の先に付けて、滑りを良くしてから、肛門に入れてくるくる円を描くようにマッサージします。
たまにお腹をさすってあげたりしながら、様子を見ながらくるくると綿棒で肛門を刺激します。綿棒浣腸は即効性があるため、頻度が多いと癖になってしまって自力でうんちを出せなくなってしまうのではないか心配になるでしょう。でも、毎日でなければ、そう簡単には綿棒浣腸に依存してしまうことはないようです。
癖になってしまうのを恐れるよりも、赤ちゃんの便秘解消には効果的な方法なので是非試してあげてください。グリセリン浣腸などよりは、薬剤を使わないので体に優しい便秘解消方法ですからね。
● 大人用の綿棒を使用
● 綿棒の綿をほぐしてからオイル類を含ませる
● 綿棒の綿の部分だけを肛門に入れて円を描くように刺激する
● 毎日ではなく、「最近出ていないなと思ったらしてあげる」くらいの頻度で
● 便秘解消に効果抜群
3.赤ちゃんの便秘ってどんな状態?
赤ちゃんの便の状態
そもそも、赤ちゃんの便秘というのはどのような症状を便秘というのでしょうか?新生児の場合は普段から水便のような状態で、まだ固形の食生活もしていませんから、硬いうんちが出るということもありません。その代わり、うんちが出ない日が続くと便秘気味の可能性があるので様子を見て病院を受診しましょう。
離乳食などが始まって、うんちがだんだんと形を成すようになってきてからは、バナナうんちであれば快便と言えますが、コロコロとしたウサギのような固いうんち、あるいはソーセージのような形のうんちだけど、固いうんちが出るようだったら便秘気味と言えます。
それから、赤ちゃんがうんちが固いことによって排便するのを痛がって泣いたり、お尻を拭いたときに赤い血が出ているようなら、便秘によって切れ痔になっているようなので、便秘の対策と、切れてしまった肛門の傷の洗浄と軟膏を塗ったりなどのケアをしてあげる必要があります。
お尻が切れていて痛い状態だと、次のうんちが怖くなってしまい、うんちをしないようにしてしまうのでますます便秘が酷くなってしまうという悪循環になってしまうことがあります。赤ちゃんでも塗れる切れ痔用の軟膏や、傷の治りを早める亜鉛などのミネラルなどを補給させてあげるなど、切れ痔の対策をしてあげましょう。
赤ちゃんの便秘は何日から?
赤ちゃんの便秘は、何日うんちが出ないのが便秘というのでしょうか?赤ちゃんの月齢によっても、うんちの出る頻度は変わってきます。生後1ヶ月以内を過ぎると、赤ちゃんのうんちの回数は減少傾向になるといわれています。
しかし、頻度の問題ではなく、赤ちゃんがうんちの時ご機嫌で、うんちが固くなく柔らかいようなら、何日ごとのうんちだとしても便秘の心配はそれほどしなくて良さそうです。しかし、逆に毎日うんちが出ているにも関わらず、うんちの時泣いたり、うんちがコロコロ固かったりという様子が見られるならば、それは便秘として対策をする必要があります。
また、便秘の時には、赤ちゃんがミルクを飲みたがらなかったり、飲んでもすぐに吐いてしまうという症状が現れる可能性があります。また、お腹を触ってみたときにパンパンにお腹が張っているような場合も、便秘になっている可能性が高いので注意して見てみてください。
● 新生児のうちは出ない日が続いたら様子を見て病院を受診
● 離乳食が始まったら硬いうんちが出るなら便秘気味
● 排便時に赤ちゃんの機嫌が悪いようなら便秘気味
4.赤ちゃんの便秘の解消方法
大人の便秘であれば、食物繊維を取り入れたり、運動をしたりと便秘解消方法も様々ですが、赤ちゃんはまだまだ「寝て」「飲んで」を繰り返してばかりです。赤ちゃんの便秘を解消するためには、赤ちゃんが一番得意な「飲む」という行動を利用して、体内に便秘解消に効果的な成分を取り入れさせてあげましょう。
砂糖水を飲ませる
赤ちゃんの便秘には、綿棒浣腸以外にはどのような解決方法があるのでしょうか?まずは、砂糖水を試してみてはいかがでしょうか。砂糖水は、糖の力によって水分を腸内に集めてうんちを柔らかくする効果があります。
砂糖水を飲ませる場合には、砂糖水の濃度に気を付ける必要があり、あまり砂糖を与えすぎても、腸内に生息する悪玉菌の一種であるカンジダ菌が増えてしまい、腸内環境が悪くなってしまう可能性があるので、砂糖水は、まず白湯100mlに対して、砂糖を5gほど加えて混ぜ、人肌に冷ましてから哺乳瓶やスプーンで飲ませます。
プルーンジュースを飲ませる
もしも効き目が薄いようなら少し砂糖の量を増やしますが、あまりたくさん与えるとお腹が緩くなったり悪玉菌が増えてしまいますのでご注意ください。それから、月齢にもよりますが、離乳食を始めているくらいの時期であれば、プルーンジュースやプルーンエキスを試してみるのも良いでしょう。
プルーンは便秘解消方法の定番フルーツですが、水溶性食物繊維や、糖質の一種であるソルビトールというのを含んでおり、お腹を緩くしてうんちを促す効果や、水溶性食物繊維によって善玉菌を増やすような効果が期待できるのです。
さらに、プルーンにはマグネシウムやクエン酸や、カリウムなどなど、たくさんの便秘解消に効果的な栄養素が含まれていることが分かっています。プルーンは糖質のソルビトールが主に便秘解消に働きかけることにより、他の果物よりも高い便秘解消効果が期待できるのです。まだ固形物は食べられない月齢の赤ちゃんの場合は、市販のプルーンジュースや、プルーンエキスを与えてあげると良いでしょう。
それから、固形のドライプルーンを食べられるようなら、おやつ代わりに与えてあげるのも良いでしょう。固形のドライプルーンを与えてあげる場合には、水分も一緒に充分飲ませて、よく噛んで食べるようにしましょう。それから、お腹をマッサージしてあげるのも良いでしょう。時計回りにやさしくくるくると円を描くようにマッサージしてあげると、腸が動きやすくなります。
オリゴ糖を飲ませる
さらに、先ほどご紹介しましたが、オリゴ糖100パーセントパウダー製品を飲ませてあげるのもいいでしょう。自力排便できるようになる可能性が高いですから、即効性はありませんが体質改善だと思って根気よくオリゴ糖を飲ませてあげるといいと思います。
● 砂糖水を飲ませる
● プルーンジュースを飲ませる
● オリゴ糖を飲ませる
5.まとめ
赤ちゃんの便秘解消法、綿棒浣腸についておさらいしてみましょう。
綿棒浣腸のポイント
● 大人用の綿棒を使用
● 綿棒の綿をほぐしてからオイル類を含ませる
● 綿棒の綿の部分だけを肛門に入れて円を描くように刺激する
● 毎日ではなく「最近出ていないな」と思ったらしてあげる
● 便秘解消に効果抜群
赤ちゃんの便秘は必ずしも頻度じゃない
● 新生児のうちは出ない日が続いたら様子を見て病院を受診
● 離乳食が始まったら硬いうんちが出るなら便秘気味
● 排便時に赤ちゃんの機嫌が悪いようなら便秘気味
赤ちゃんにとっては、いつも一緒にいてくれるママだけが頼りです。あまり神経質になるのは逆によくありませんが、ママが赤ちゃんをしっかり観察して、体調に合わせて適切な処置で快便生活を送れるようにしてあげましょう。ママの判断ではどうにもならないときは、早めに病院を受診するようにするといいですね。