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2歳の子どもが切れ痔?便秘を放置すると固くなった便で肛門から出血する原因に

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2歳くらいの子供でも、便秘になることもあれば、便秘が原因で切れ痔になることもあります。切れ痔は大人でも辛いですが、子供が切れ痔の痛みで苦しんでいる姿を見ると一刻も早く解消してあげたいですよね。


みさき
便秘や切れ痔になるのは大人だけでなく、子供もなることがあるの。
くにこ
上の子たちは便秘になることがときどきあるけど、切れ痔になることもあるなんて、末っ子はまだ小さいから心配。
みさき
2歳くらいだと大人とは違った便秘の原因が色々とあるからね。
くにこ
子どもが切れ痔で苦しむことがないように予防しないとね。
みさき
そうだね。今日は子供の便秘解消法と切れ痔になってしまった場合の対処法についての話をしましょう。




1.肛門が傷つくことで生じる切れ痔


切れ痔は肛門や便の出口付近の腸が傷つくことによって起こります。

また、便秘は子どもでも食物繊維や水分の不足、保育園などの生活環境の影響などが原因でなることがあります。

便秘になると溜まった便は腸によって水分が吸収されてしまい、硬くなることでさらに便秘を悪化させます。そして硬くなった便は、トイレでいきんで無理に便を出そうとすることで傷つけてしまうことがあるのです。


また、新生児や1歳未満の赤ちゃんの場合は、腸を含めた内臓機能が未発達であるため、ミルクや食べ物、気候などのちょっとした変化でも便秘になることが多いです。そのため便秘を解消する方法として、病院で綿棒浣腸を勧められることがあります。



2.子どもの肛門を傷つけてしまう原因



1)綿棒浣腸で切れ痔になることもある


綿棒浣腸というのは、綿棒で直腸を刺激して便意を促す便秘対策法です。しかし、ある程度活発に動くようになった赤ちゃんにこの綿棒浣腸をすると、思わぬ赤ちゃんの動作によって腸を傷つけてしまうかもしれないので、危険です。

そのため1歳以上の赤ちゃんには、綿棒浣腸は極力控えた方がよいでしょう。2歳くらいにもなるとじっとはしていられないので、綿棒浣腸以外の方法で便意が起こるように工夫してあげましょう。


大人の便秘の場合もそうですが、便秘は運動不足が原因になっている可能性もあります。子どもにとって運動と言えば、思いっきり体を動かして遊ぶことです。最近便が出ていないなというときは、外で思う存分走り回って遊ぶ時間を作ってあげるといいかもしれません。

その他、食べ物による便秘解消法は、のちほどお話します。



2)固いうんちで切れ痔になる


固くなった便は、肛門を切ってしまうこともあり、それによって出血してしまうこともあります。お尻を拭いてあげたときに血が付くという場合や、うんちを嫌がってぐずる、うんちをするとき痛がって泣くという場合には切れ痔になっている可能性大です。

うんちが慢性的に固くなってしまう場合、切れ痔も慢性化してしまい赤ちゃんにとってとても辛いことになってしまいます。便を柔らかくする対策をすることや、切れてしまった肛門を早く治すような対策を心がけましょう。便秘かなと思ったら放置せずに、いろいろな食べ物や飲み物、お薬、マッサージなどを用いて腸に刺激を与えてあげるとよいです。


うんちが固くていきんでいるのに出てこないときには、浣腸も視野に入れましょう。綿棒浣腸などの効き目の穏やかなものではなく、病院で処方してもらうような浣腸です。でも浣腸で、硬くなった便を無理やり出すと、肛門が切れ痔になって痛くなることが多いので、軟膏を塗ってあげるなどケアが必要です。

子供でも飲める下剤は、ラキソベロンというのがあります。ラキソベロンというのは、大腸を活発にする薬で、赤ちゃんにもよく処方されます。1日に1回、お水か白湯に混ぜて、スプーンなどで飲ませます。お医者さんに、体重や月齢に合わせた服用量を聞いて、適量を飲ませましょう。服用後7~8時間で効いてきます。



3.切れ痔の対処法



1)切れ痔を防ぐ子どもの便秘の解消法


浣腸や下剤に頼らずに、もっと自然に便秘を治す方法もあります。便を柔らかくする砂糖水や、プルーン、善玉菌を増やすオリゴ糖などを飲ませてあげる方法です。砂糖水は、白湯100mlに砂糖を5g溶かしたものをスプーンで与えます。

砂糖が多すぎると、下痢をしてしまったり悪玉菌が増えてしまうので気をつけましょう。オリゴ糖もおすすめで、すぐには効果が現れませんが腸内環境を整えてくれます。今すぐ何とかしないといけない便秘にはすぐに効く対処法をしつつ、いずれはそれを卒業できるように、オリゴ糖で自力で排便できるように腸を整えてあげると良いでしょう。

オリゴ糖は、市販の他の糖で薄めたシロップではなくて、100パーセントオリゴ糖のパウダーをネット通販で買って飲ませてあげるといいですよ。排便時に痛がって泣いていた赤ちゃんも、オリゴ糖100パーセントパウダーを飲み始めて2週間くらいでバナナ状のうんちがするっとでるようになったという口コミがあります。やはり自力で排便できるのが一番ですよね。

それから、プルーンジュースやプルーンエキスは、水溶性食物繊維がたっぷりで、排便を促してくれます。プルーンに含まれているソルビトールという成分は、うんちを柔らかくしてくれます。飲ませすぎると下痢をするので気をつけましょう。プルーン100パーセントジュース10mlに、20mlの白湯を足して飲ませてあげましょう。



2)子どもが切れ痔になってしまった場合の対処法


予防をしたけどそれでも切れ痔になってしまった場合は、軟膏を塗ってあげます。軟膏はお医者さんで処方してもらってもいいですし、市販で赤ちゃんにも使える軟膏を塗ってあげてもいいでしょう。市販の軟膏の中には、赤ちゃんには使えない商品もあるので、よく確認してから購入しましょう。

切れ痔を早く治すには、患部を清潔に保ち、軟膏を塗ります。しかし市販の軟膏は小児に使えないものもあるので、小児に使える軟膏を選ぶか病院で相談するようにしましょう。

また便秘解消には漢方薬も効果的で、市販の漢方薬の中には1歳以上から使えるものもありますが、漢方には副作用もあったり、おなかが痛くなるような排便の促し方をする漢方もあるので注意が必要です。服用させる場合には、嘔吐、腹痛、下痢などの副作用に十分注意して、そのような症状が現れた場合は病院で見てもらうようにしましょう。

便を柔らかくするのには、マグネシウムが効果的です。マグネシウムは、腸に水分を留める働きがあり、マグネシウムが不足してしまうと水をしっかり飲んでいても腸には留まらずに固いうんちになってしまいます。なので、マグネシウムの錠剤は、小児科でも処方してくれることがあるので、便秘が長引く場合や切れ痔になる場合は医師に相談するようにしましょう。



4.まとめ

いかがでしたか?子供が切れ痔になったら、痛みを和らげるために痔を治す軟膏をぬったり、亜鉛などの栄養を与えてあげるといいでしょう。それから、便秘を放置するとますますうんちが固まってしまうので、オリゴ糖やプルーン、下剤や浣腸などで規則正しくうんちが出るようにしてあげましょう。なるべく、お薬よりはプルーンやオリゴ糖など体に優しい自然のものから試してあげてください。






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