便秘に悩まされた幼少時代の切なすぎる思い出
現在35歳の女性、主婦業の傍らWebライターの仕事をしています。私は大人になってから血のにじむような腸内環境の改善を実行しました。それまでに15年ほど悩んでいた慢性的な便秘体質からとうとう、脱出することができたのです。
「水分」と「運動」がカギ
私の場合、お通じを改善した鍵はシンプルに「水分」及び「運動」でした。成長して一人暮らしに入り、便秘に関して自分で色々な情報を調べ、様々な対策を実践することができるようになるまでは、ひたすら厳しい親の生活監視下で苦しんできたのです。
幼少時からの生活習慣とストレスが原因の便秘
便秘になり始めたのは、幼稚園児の頃です。4歳で年中から入ったのですが、内気な性格が災いして友達が全くできず、周囲の子ども達からいじめられてばかりで「行きたくない」と強く思うようになりました。
子どもの頃から朝が苦手だったのですが、加えて母に小突き回されて幼稚園行きのバスに乗せられる、という事が続き、朝にゆっくりお手洗いに行く暇はありませんでした。小さい頃はお通じのシステムも全くわかってはおらず、朝に出せなかったお通じのせいで日中お腹を痛くしても、ひたすら青くなって耐えてばかりの悲惨な幼少時代でした。
便秘の悪循環
このように、「お通じを正常に出せない→便秘とそれに伴う膨張感・腹痛の慢性化」という現象がごく小さな頃から私にとっては「当たり前」になってしまっていました。過干渉な親と学校から受ける精神ストレス、および偏った食事と水分不足のせいで、私のお腹には常に、かたく凝り固まった宿便が存在していたように思います。おならも非常に臭く、そのことをまた親にからかわれるのも嫌でした。
便秘の痛みに慣れてしまう
ですのでお腹の痛みにもごく日常的に慣れてしまっていました。今から思えば異常でしかないのですが、その当時は便秘とはそういうもの、誰も何もできない、と諦めて薬を飲んだり横になることもしなかったのです。
下校時の急なも催しがトラウマに
一番の悲劇は、5年生の時のことでした。一人で下校中、急に激しいお腹の痛みが私を襲いました。5日間ほど便秘が継続中だったのですが、片道徒歩で30分の帰路には、お手洗いを利用できるような場所はありません。周囲は田んぼなどですから、木陰に隠れて…というのももちろん無理です。
冷や汗、脂汗をびっしりとかいて半泣きで歩き続けていたのですが、家まであと少しという所でとうとう我慢の限界が来て、もらしてしまったのです。「5年生にもなって!どうかしている!」と母親にはこっぴどく叱られ、私は恥ずかしさで消え入りたいくらいでした。でも、こんなトラウマ的な経験をしても、私の便秘体質は全く変わることなく続きました。
便秘改善のための生活を意識する
一人暮らしを始めた大学生時、食生活にバランスをもたせて水分を多くとり、定期的に運動を意識するようになってようやく、便秘は少しずつ改善されていきました。その後も努力を怠らずに、便秘解消効果のあるお茶などを飲んだりし、そもそもの元凶であるストレスを減らすように頭を使うようになったので、今では2日以上の便秘になったり、ガス膨張・腹痛で困ることはほとんどなくなりました。
それでも、自分で何の対策もとることができなかった、あの5年生時の帰り道の「事件」を時々思い出すと、非常に切ない気持ちになります。若年の方の便秘に関して、理解ある大人になりたい、と思っています。