便秘解消に冷たい水は効果的?白湯にすればデトックス効果も!
1.便秘気味の体に冷たい水が与える影響
便秘解消には、よく朝起きたら冷たい水を一気に飲むと良いといわれていますよね。冷たい水は、体にどのような影響を与えることで便秘解消に導くのでしょうか?冷たい水は、腸に刺激を与えるのでお腹がキューっとなって腸の蠕動(ぜんどう)運動が促されるという効果があります。また、冷たい水を飲むことにより、交感神経が働くようになるので、目覚めが良くなるというメリットもあります。
しかし、実際には冷たい水を飲んでも効果がなかったり、もっと冷たくしたら効果が出るのでは?と氷を入れて冷たくして飲んでみても、便秘解消効果が得られなかったという人もいます。冷たい水は、所詮胃腸に刺激を与える程度の効果しかないので、それならばマッサージとか呼吸法などでも腸に刺激を与えることができますし、代用できそうですよね。
● 腸の蠕動運動が促される
● 交感神経が働き、目覚めが良くなる
● 胃腸に刺激を与える
2.お湯やお茶は便秘解消に効果がある?
お湯やお茶でも充分な便秘解消効果が期待できます。お風呂に入っているときに、便意を催したりした経験はありませんか?体が温まると、腸の働きもよくなって、さらにリラックス効果によって副交感神経が働き、胃腸が活発に活動するようになります。なので、実は温かいお湯やお茶の方が便秘解消には効果的だということなのです。
タンニンには気を付けて
ただし、お茶は種類によっては便秘を悪化させてしまうお茶もあるので注意が必要ですけどね。温かい飲み物とはいっても、コーヒーや紅茶や緑茶にはタンニンという成分が含まれているので、便秘には悪影響があります。
タンニンは、渋み成分のことで、柿やワインなんかにも多く含まれていて、たくさん摂取しすぎてしまうとうんちが固くなってしまうので、注意が必要なのです。もし普段からコーヒーや紅茶や緑茶やワインなどをたくさん飲んでいるという人は、ひょっとしたらうんちが固くなってしまっていませんか?
もしうんちが固いようなら、タンニンの多い飲み物や食べ物を控えてみると、便秘が治るかもしれませんよ。それから、もしお茶を飲みたい場合は、ハーブティーなどがリラックス効果もありますしノンカフェインなのでよいでしょう。
白湯は美白効果やデトックス効果も!
また、ただの白湯はデトックスに効果的なので便秘にも健康にも美容にもおすすめです。白湯はインドの伝承医学アーユルヴェーダで勧められている健康法の一つで、風、水、火の三つの要素を取り入れるため、水を火で湧かしてやかんの蓋を取って風に当てることで三要素を揃えて作ります。
白湯は、朝起きてからと、三食の度にコップ一杯啜るようにゆっくり飲むのが効果的で、あまり飲み過ぎると体内の毒素だけではなくてミネラルなどまで排出されてしまうので、一日に800mlまでの摂取量に抑えるように注意が必要です。飲むときの温度は50度前後で熱すぎず、ぬるすぎずが最適です。
お皿洗いをするとわかると思いますが、冷たい水よりも温かいお湯の方が汚れ落ちが良くなりますよね。白湯には、冷たい水よりも腸の中の汚れを浮かして排出するデトックス効果に優れていて、さらに体を温めることによって腸の働きをよくしたり免疫力をアップさせる効果があります。
● タンニンの含まれる飲み物は、便を固くし便秘を悪化させることも!
お茶、紅茶、緑茶など。(食べ物であれば柿も!)
● 白湯には腸内の汚れを排出するデトックス効果も!
3.便秘解消のために胃腸を効果的に刺激する方法
クエン酸で悪玉菌を殺菌
お酢やフルーツなどにふくまれているクエン酸という栄養素は、腸内の悪玉菌を殺菌してくれたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にする効果があります。それからクエン酸には、クエン酸回路の働きを活性化させる働きがあるので、疲労回復にも効果があります。
それから、クエン酸には疲労物質を分解したり、血行をよくする働きもあるので、肩こりや腰痛、冷え症、むくみなどの改善にも効果的です。さらにマグネシウムやカルシウムなどなど吸収されにくいミネラルを吸収しやすくしたり、肝機能をアップさせる効果があります。胃液の分泌を促すので、胃腸の働きを活発にする働きもあります。
白湯にお酢やゆず、梅干しなどを入れて飲んでもいいでしょうし、ホットレモンなんかもいいでしょう。とにかくクエン酸を摂取すれば腸が活発になり便秘が改善されるので試してみてはいかがでしょうか?しかし、クエン酸は陰陽でいうと陰性の食品なのでもともと陰性体質の人は、あまり飲まない方がいいでしょう。
陰性体質になりすぎてしまうと、陰性病が現れてしまい、鬱になったり傷が開きやすくなって痔になったり、だるくなったりなどいろいろな弊害が現れてしまいます。なので、陽性食品も利用してバランスをとりつつ、クエン酸を使用するとよいでしょう。
便座エクササイズ
それから、腸を刺激するには便座に座ったまま行う便座エクササイズがおすすめです。便座に浅く腰掛けて、右手なら左足首、左手なら右足首をタッチするようにすると、腸をひねる運動になるので腸が刺激され、肛門括約筋が動くのでうんちが出やすくなります。特に、直腸性便秘に効果的で、腸をねじるような運動はねじれ腸の人にも効果的です。
オリーブオイル
それから、オリーブオイルを大さじ2杯、食後に飲むというのも腸を刺激して便秘を改善するのに効果的です。オリーブオイルには、オレイン酸という消化吸収されにくい脂肪酸がたくさん含まれていて、それが腸を刺激してくれたり、腸を潤わせて保湿してくれたりして、うんちがするっと出るのを助けてくれます。
オリーブオイルは、ある程度一度に飲まないと効果が得られにくいので、大さじ2杯くらいを一度に飲みましょう。オリーブオイルにはリノール酸が少ないので、炎症性疾患リスクも少なくて健康的ですよ!
胃腸の刺激方法
≪クエン酸≫
● 疲労物質の分解
● 血行を良くする
● 胃液の分泌を促し胃腸の働きを活発にする
≪便座エクササイズ≫
● 肛門括約筋を動かし便を出やすくする
● ねじれ腸にも効果的
≪オリーブオイル≫
● 大さじ2杯を食後に飲む
● オレイン酸の効果で腸を刺激
4.水分補給のポイント、注意点
水分補給をする際は、いくつかのポイントに注意する必要があります。まず、いっぺんにたくさんはがぶ飲みしないことです。水分でも、胃が大きくなってしまうのでダイエットに悪いですし、特に食事中には胃液を薄めてしまい消化が悪くなってしまうと便秘の原因にもなってしまうので食事中の水分補給は最低限に留めましょう。
それから、タンニンの多い飲み物は、うんちを固めてしまうのでなるべく避けて、白湯やハーブティーなどを飲むようにしましょう。そして、うんちが固い傾向にある人は、マグネシウムの多い硬水などで水分補給しましょう。冷え性の人は特に、冷たい飲み物を避け、温かいまたは常温の水などを飲むようにしましょう。
● 水分をがぶ飲みしない
● タンニンの多い飲み物は避ける
● マグネシウムの多い硬水などがオススメ
5.まとめ
さて、いかがでしょうか?冷たい水は、便秘に良いといわれてきましたが、人によってはそれほど効果を実感できるような対策方法ではなく、むしろ体を冷やしてしまい免疫力を下げてしまったり腸の働きが悪くなってしまったりと悪影響がある対策方法であるということが分かりましたね。
最後にポイントをおさらいしてみましょう。
● 冷たい水は胃腸に刺激を与え、腸の蠕動運動を促し便秘解消に効果がある
● 人によっては冷たい水が向かない体質の場合もあるため、白湯の方が安全。
● 白湯は腸内の汚れを排出するデトックス効果もある。
● お茶や紅茶、緑茶などのタンニンの含まれる飲み物は便秘を悪化させる原因に。
● クエン酸、便秘エクササイズ、オリーブオイルなども胃腸の刺激方法として効果的。
● 水分補給のポイントは、「がぶ飲みしない」「タンニンを避ける」「硬水を飲む」
便秘解消には冷たい水を飲むよりも、デトックス効果のある白湯や、温かくて内臓を活発に働くようにしてくれるお茶などが効果的だということもわかりました。そして、うんちが固い傾向にある人は、水分と一緒にマグネシウムも補給しましょう。マグネシウムは、硬水に多いので、ぜひ活用してみてください。