便秘が悪化しないさつまいもの正しい食べ方!安納芋で便秘解消!
食物繊維が豊富だからって、それだけ食べていては便秘解消にならないんだね!さつまいもについて、もう少し詳しく教えて!!
1.さつまいもの食べ過ぎは便秘を悪化させる
さつまいもの食べすぎは、便秘を悪化させてしまうことがあります。食物繊維をたくさん摂取すると、食物繊維は水を吸って膨らみ便の嵩(かさ)を増しますが、便が増えすぎてますます腸が詰まってしまい便が出なくなってしまうことがあります。さつまいもには、不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
この不溶性食物繊維というのは大腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を促しますが、けいれん性便秘の人や腸が過敏な人は、かえって腹痛を起こしたりして便秘が悪化してしまうので、不溶性食物繊維の多いさつまいもは不適切なのです。
不溶性食物繊維と対照的なのが、水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は、水に溶けてゲル状になりスムーズな排便を促してくれる役割をし、腸にも優しくあまり刺激を与えません。しかし、さつまいもにはあまり含まれておらず、水溶性食物繊維は、海藻や果物、一部の芋類などヌルヌルした食材などに多く含まれています。
また、さつまいもだけで、水分をあまり摂らないと、水分不足になり便が固くなって出づらくなり、ころころ便になったり、切れ痔になってしまうこともあります。不溶性食物繊維が腸内の水分を吸ってしまうからですね。
また、水分を摂取すれば必ずしも便が柔らかくなるわけではなく、マグネシウムが不足してしまっていると腸内に便が留まらずに、やはり便がカチコチ、あるいはコロコロと固くなってしまいます。なので、食物繊維と一緒に水分やマグネシウムも過不足なく摂取しなければなりません。
さつまいもに多く含まれている不溶性食物繊維は、言ってみればタワシのように腸内の老廃物やゴミをこすり落としていくような存在なのです。そのため、過敏な人はあまりさつまいもを食べない方がいいですし、すでに結構便が詰まってしまっている人も更なるつまりを招いてしまうので避けた方がいいでしょう。
詰まった排水口にさらに水を流しても、ドロドロと嵩が増えてしまうだけでつまりは取れませんよね。食物繊維は、すでに詰まったものを溶かす力はないので、つまりをとるには、便が詰まっている原因を見極めて対策する必要があります。
2.さつまいもの特徴
さつまいもの特徴ですが、やはり一番の特徴は食物繊維が豊富に含まれているということです。さつまいもには様々な栄養素が含まれているにも関わらず、低カロリーで美容にも効果的な食材です。さつまいもには、ベータカロテンという栄養が含まれています。
ベータカロテンは、緑黄色野菜のにんじんなどに多い色素成分で、体内で必要なだけビタミンAに変わるという特徴があります。ビタミンAは、視力や粘膜の健康を守っているので、不足すると、鳥目になったりなど視覚の異常が現れることがあります。ベータカロテンは、目の健康にとても重要な栄養素なのです。
それから、さつまいもには、ビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は、糖質や炭水化物の代謝を助け、肌荒れやダイエットに効果を発揮します。ビタミンB1が不足すると疲労感が出たり肌荒れしやすくなったり痩せにくくなることがあります。
また、さつまいもにはビタミンCも豊富に含まれ、りんごの10倍以上ものビタミンCが含まれています。ビタミンCは、美肌によいビタミンで広く知られていますよね。コラーゲン生成や、メラニン色素の還元に関わるビタミンで、肌の弾力やシミの改善などに効果を発揮するビタミンです。
ビタミンCは、加熱に弱い性質があるイメージですが、さつまいもやジャガイモに含まれるビタミンCは、でんぷんに守られて加熱しても壊れにくいので焼き芋からもビタミンCを摂取できます。ビタミンCには、活性酸素を除去して体を病気や老化から守る働きもあります。
免疫力の向上にも効果的で、風邪の予防からガンの予防にまでありとあらゆる病気の予防と改善に役立ちます。それから、さつまいもにはビタミンEも含まれています。ビタミンEもビタミンCと同じく活性酸素を除去する抗酸化ビタミンです。
最近、お肌のケアが気になってビタミンが必要だなって思ってたけど、さつまいもからも豊富に取り入れることが出来るんだね!
それから、さつまいもにはカリウムも含まれていて、余分なナトリウムを排出してむくみをすっきりオフしてくれる働きがありますが、腎臓が悪い人はカリウムをひかえる必要がありますからご注意ください。カリウムは、熱に強く焼き芋に残ってしまいますが、小さく切って断面を増やし水にさらすと、水のほうにカリウムが溶けだしていきカリウムを減らすことができます。
3.便秘解消のための正しいさつま芋の食べ方
便秘解消のためには、たっぷりの水分と一緒にさつまいもを食べましょう。水分が不足すると、不溶性食物繊維が膨らんで腸内の水分を吸ってしまいます。そのため腸の水分が少なくなり便が固くなってコロコロ、カチコチになってしまうのです。
固くなった便は、出しづらく肛門が切れてしまうこともあります。切れ痔になってしまったら、軟膏を塗ったり傷を早く治すために亜鉛などを補給したりとケアが必要になりいろいろ大変です。なのでしっかり水分を補給しながらよく噛んで食べましょう。
また、水分をしっかり補給しながら食べでも便が固くなってしまう場合には、マグネシウムの不足が考えられます。もし、ビタミンBサプリやビタミンCサプリなどをたくさん摂取している場合は、普通の時よりマグネシウムが不足しやすくなっているのでマグネシウムを多めに摂取しましょう。マグネシウムは、ビタミンが大量に入ってくると排出されてしまい不足してしまうのです。
マグネシウムには、にがりなどの硫化マグネシウムもありますが、硫化マグネシウムは内臓を硬化させてしまうという説があるので、安全性の高い酸化マグネシウムを摂取することをおすすめします。
4.さつま芋の選び方
さつまいもには、水分が少なくて蒸かすとぽっくりするものや、水分が多くて、蒸かすとねっとりするものがありますね。便秘解消には水分をたっぷり飲むことが重要なので、水分の多いさつまいもを選ぶことをお勧めいたします。
水分の多いさつまいもは、安納芋、 紅はるか、紅まさり、シルクスイートなどの品種があります。これらのさつまいもは、焼き芋にするとねっとりモチモチした食感です。さらに糖度が高いので甘いさつまいもが好きな人にはお勧めのさつまいもです。
それとは対照的に、さっぱりしたホクホクのさつまいもには、種子島紫や指宿むらさき、アヤムラサキなど紫芋が多くあり、普通の色のはコガネセンガンという品種があります。スーパーなどで購入するときには品種が書いていないことがありますよね。もし味にこだわる、自分のお好きな品種を選びたいという場合には、ネットショップで購入すると良いでしょう。
5.まとめ
さて、いかがでしたか?さつまいもには、不溶性食物繊維が豊富なことが分かりましたね。そして不溶性食物繊維は、たっぷりの水分と一緒でなければ便を固まらせてしまうことも理解していただけたかと思います。不溶性食物繊維は、腸が過敏なときやすでにだいぶ糞詰まりになっているときは避ける必要があるので、自分の便秘の状態を見ながらさつまいもを活用していきましょう。