腹痛が辛い!便秘は何科を受診する?病院に行くのは恥ずかしい!
1.長期的な便秘を放置することの危険性
便秘が長引いても病院に行くことを躊躇して、便秘を放置してしまう人は意外と多いです。でも、便秘を放置することの危険性からまず知っておきましょう。
腸内の老廃物から毒素が発生
察しの通り便秘を放置することは大変危険です。なにせ老廃物を長期間体の中にためておくわけですから、毒素が腸の中で充満していろんな症状を引き起こします。さらにいうと、通常の生活は続けているため、食事をすれば老廃物はたまります。
何日も便秘になるということは、供給過多になっているわけですから、毒素はたまる一方です。医学的見地のない私でも容易に想像がつくのでいかに危険か想像にたやすいと思います。腸内に毒素が充満すると、膨満感や腹痛を感じるようになることも少なくありません。
食べ物の有害物質で大腸がんを引き起こすことも
また、私たちの食事の中には時には有害物質が含まれていることもあります。例えば添加物、食品自体が保有する毒素、農薬、挙げればきりがありませんが、知らず知らずに有害物質を摂取しています。それを排便により、体の外に排出するのです。
もしそれが出なかった場合、どうなるでしょうか。何日もためておくと、腸が便から毒素を吸収します。中には農薬や添加物から出る毒素も含まれます。そうした積み重ねが大腸がんを引きを超すのです。
切れ痔やいぼ痔など肛門の病気を発症することも
また、便秘が続くと便が固くなり、肥大化します。つまり、肛門を傷つけることになり、切れ痔やいぼ痔を発症し、これらはいったん発症するとなかなか治りません。合併症を引き起こすのは稀ですが、痔が続くことで肛門が固くなり便が出にくくなるという悪循環を引き起こします。従って、たとえ便秘だからと言って放っておくと非常に危険であることが分かります。
● 供給過多で毒素が溜まり腹痛の原因に
● 食べ物に含まれる有害物質が腸内に溜まり、腸が毒素を吸収
● 腸内に毒素が溜まり続けることによって大腸がんを引き起こす危険
● 切れ痔やいぼ痔などの病気を発症
2.便秘で病院に行くなら何科?
便秘を専門で見てもらうなら便秘外来を受診
もっとも安心して診てもらえるのは便秘外来です。なぜなら、便秘専門で診察、処置をしてくれるので、誤診されるリスクが減ります。また医師の知識も豊富なため、便秘に対して理解があり、適切に処方してくれます。よって便秘外来はおすすめします。
医師の方も事情は察してくれます。とくに便秘の原因が病気からくる場合、大腸がんも疑われるため、むしろ便秘を放っておくほうが、医師に症状を告白して自分が恥ずかしい思いをするよりも何倍もたちが悪いです。メンツか自分の健康かもう一度じっくり考えましょう。
消化器科、内科、婦人科、肛門科でも受診可能
便秘の症状は便秘外来で見てもらうのが一番安心ですが、便秘外来が近所にはない場合も多いでしょう。その場合は消化器科、内科、婦人科で受けることができます。肛門科でも受診ができます。クリニックでも大きな病院でも構わないでしょう。便秘で悩んでいる女性の方は案外多くいます。自分の体、将来のためと思い、勇気を出して受診しましょう。
ただし、科によっては下剤しか出してくれない所もあるでしょう。便秘は病気のリスクを抱えるという意識が希薄な医師もいるからです。しかし、放っておけば確実に病気のリスクは高まるので、心配であれば便秘外来のある病院を探して受診するようにしましょう。
● 便秘外来科が安心
● 消化器科、内科、婦人科、肛門科でも受診可能
3.病院の診察時にすること
初めての診察は緊張しますよね。特にデリケートな部分を診察してもらうときは緊張度はより一層増しますが、その緊張に負けないで病院を受診しましょう。恥ずかしいからと言って躊躇しているうちに、便秘はどんどん悪化し体の状態は悪くなっていきます。
診察時には問診を受けることになりますので、しっかりと説明できるように事前に整理しておきましょう。よく聞かれる項目は病歴、食生活、下剤使用の有無です。これらの項目は正確な診断を受けるためにも必ず正直に応えましょう。正しい情報を医師に伝えないと誤診につながります。診察時に患者から準備をすることはありませんが、どの下剤を使っているかは把握した方がいいかもしれません。
ご自身の食生活もきちんと把握し、説明できるようにしておきましょう。ポイントとしては、ファストフードを食べる頻度、水を飲む頻度などを把握しておくとよいでしょう。後述しますが水を飲む頻度、食生活は便秘に大きく関係します。なるべく正確に医師に伝えられるようにしておきましょう。
● 病歴
● 食生活を説明できるように把握しておく
ファストフードを食べる頻度、水を飲む頻度など
●下剤使用の有無、下剤の種類
4.病院だけに頼らない便秘解消生活
病院を受診することは、自分の便秘の症状の原因や状態を知るためには大切なことですが、当然のことながら、病院を受診したからと言ってその日から便秘が解消するわけではありません。また、病院で下剤を処方してもらったとしても、下剤を服用して便秘を解消することは一時的な解消にしかなりませんし、副作用のリスクが高めいため長期服用は危険です。
十分な水分の摂取
便秘を根本的に解消するためには、自分で便秘にならない生活習慣を身に付ける必要があります。便秘になるパターンとして共通しているのが水分不足です。特に夏場は体内の水分がすぐなくなるので、便を柔らかくする水分が足りない場合があります。私も夏場は飲み過ぎかと思うくらい水分を取っていました。水分を取るだけでだいぶ変わるので試してみましょう。
食物繊維の摂取
次に便秘を引き起こす可能性として考えられるのが、食物繊維不足です。肉や炭水化物中心の食生活だと便が固くなり、粘性が強くなります。つまり、便が排出されにくくなります。私がおすすめしたいのは根菜類で、サツマイモ、大根、カブです。これらの根菜類は食物繊維の塊で便の通じが良くなるだけでなく、体の有害物質も排出してくれるため便秘には効果的です。学生のころ便秘と痔に悩まされていましたが、自炊するようになり、大根とカブを積極的に取るようになってから、痔になったことは海外に行った時ぐらいです。
適度な運動で筋力を鍛える
意外と運動量も関連します。排便するときに腹筋を使いますよね。その筋力が衰えていることもあります。便の通じが悪くなる原因は案外運動不足かもしれません。排便するときには実はかなりの筋肉とエネルギーを必要とします。しかし、その筋肉が衰えると便を押し出す力が弱まります。
よってウオーキングであったり、腹筋、ヨガがおすすめです。スーパーまでの交通手段を車から徒歩、自転車に替えるだけでも効果は違います。少しずつ運動する機会を作ってみましょう。激しい運動をする必要はありません。
● 十分な水分補給
● バランスのとれた食物繊維の摂取
● 適度な運動で体力をつける
5.まとめ
便秘の症状で病院を受診する場合のポイントをまとめておきます。
便秘の症状を診てくれる科
● 便秘外来科
● 便秘外来科がなければ、消化器科、内科、婦人科、肛門科でも受診可能
病院の受診の事前準備
● 病歴
● 食生活を説明できるように把握しておく
ファストフードを食べる頻度、水を飲む頻度など
●下剤使用の有無、下剤の種類
便秘が続いたり、便秘による腹痛が起こるようになってしまったら、すぐに医者の診察を受けるようにしましょう。また、薬を処方されても、病院の薬だけに頼るのではなく、しっかりと自分の生活習慣を見直して、便秘にならないよう体質改善を目指しましょう!
そのためにも薬の使用量を徐々に減らしていって、食生活の改善、運動量の増加に注力していきましょう。便秘を侮ってはいけません。時には命を脅かします。恥ずかしがらずに病院を受診して、自分の体の状態を把握するようにしましょう。