高カカオチョコレートの便秘解消効果と妊娠中の食べ過ぎが危険な理由
妊娠中には便秘がつきものですが、おなかの赤ちゃんのためにもできれば便秘薬は避けたいですよね。
チョコレートは便秘解消に効果があるとも聞きますが、妊娠中にはチョコレートの食べ過ぎは避けた方が良いとも聞きます。そこで、妊娠中のチョコレート摂取についてみさきさんに聞いてみることにしました。
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1.チョコレートが便秘解消に効果的な理由
>>>ポリフェノールによる便秘解消効果
>>>高カカオチョコレートがより効果的
>>>高カカオチョコレートの食物繊維による便秘解消効果
2.妊娠中にチョコレートを食べることで得られるメリットもある
>>>妊娠高血圧症を防ぐ
>>>満腹中枢を刺激
>>>リラックス効果
>>>赤ちゃんが良く笑う?
3.チョコレートの便秘解消効果はカカオ濃度で決まる
>>>カカオマスの濃度によって決まるチョコレートの名称
>>>カカオマスの濃度が70%以上なら高カカオチョコレート
4.チョコレートの食べ過ぎには注意!妊娠中は少量で
>>>鉄分摂取を邪魔するカフェイン
>>>妊婦さんにお勧めのチョコレートは?
5.妊娠中にカフェインを控える理由
>>>カフェインが含まれる食品ってどんなもの?
>>>カフェインが与える胎児への影響
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1.チョコレートが便秘解消に効果的な理由
まずはチョコレートが便秘解消に効果があるといわれる理由についてのお話をしますね。
ポリフェノールによる便秘解消効果
チョコレートの原料であるカカオには、ポリフェノールという成分が含まれています。このポリフェノールという成分は、ビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌の大好物です。
ポリフェノールは小腸で吸収されずにそのまま大腸にくるので、善玉菌が増えて、腸内環境を良くしてくれます。
また、ポリフェノールは肉体面だけでなく、精神面にも影響を与え、リラックス効果も期待できます。ストレスがたまると便秘の原因にもなりかねませんから、チョコレートを食べることでリラックス効果が得られれば、その分便秘解消の可能性も高まります。
カカオ濃度が高ければ便秘解消効果も高まる
のちに紹介しますが、便秘解消効果を高いのはカカオ成分が豊富に入っている高カカオチョコレートとなります。高カカオチョコレートには、通常のチョコレートよりもポリフェノールがたくさん入っています。
しかしカカオ濃度が高い分、妊娠中に控えるべき成分も多く含まれるようになるため、残念ながら妊娠中には高カカオチョコレートを食べるのはあまりおすすめではありません。
高カカオチョコレートの食物繊維による便秘解消効果
高カカオチョコレートにはリグニンという成分が含まれています。このリグニンというのは不溶性食物繊維の一種で、血中コレステロールにも関係するといわれています。
食物繊維と聞くと野菜や海藻類に豊富に含まれているイメージがあり、チョコレートに食物繊維が含まれるというのはあまり思いつきませんよね。チョコレートでちょっと一息つきながら、食物繊維を取り入れることで腸に程よい刺激を与えることが出来れば、便秘解消にもつながります。
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2.妊娠中にチョコレートを食べることで得られるメリットもある
妊娠中はチョコレートの食べ過ぎはよくないといわれていますが、妊娠中にチョコレートを食べることで得られるメリットもあるので、適度に食べるなら良いかもしれません。
もともとチョコレートが好きな妊婦さんなら、妊娠中だからと言って我慢し続けるだけでもストレスになる場合もありますよね。食べ過ぎなければ妊娠中のチョコレート摂取は、便秘解消以外にも様々な効果をもたらしてくれます。
高カカオチョコレートは妊娠中にはおすすめではないと書きましたが、妊娠中のチョコレートとしておすすめなのはビターチョコレートです。ビターチョコレートを食べることで便秘解消以外にどのようなメリットが得られるのか、ご紹介したいと思います。
妊娠高血圧症を防ぐ
ビターチョコレートを食べると、妊娠高血圧症のリスクを下げることが分かってきました。ビターチョコレートのカカオポリフェノールやテオブロミン、マグネシウムなどの成分が血流を改善して、血圧の降下を促します。
カカオポリフェノールは、細胞を酸化させる活性酸素を除去する力があります。その効果は、赤ワインの2倍、紅茶の45倍とも言われています。
満腹中枢を刺激
ビターチョコレートは、血糖値をゆっくり上昇させるので、食前や間食に食べると、満腹中枢を刺激して、食べ過ぎを防ぎます。
リラックス効果
最初にも少し触れましたが、チョコレートにはリラックス効果もあります。中でもビターチョコレートのテオブロミンという成分は、自律神経を整える効果があります。自律神経が乱れがちな妊婦さんには、便秘がついてくるので、妊婦さんにとってありがたい成分です。そして、その持続性も高く、リラックス効果が長時間続きます。
赤ちゃんが良く笑う?
妊娠中にビターチョコレートを食べると、生まれた赤ちゃんがよく笑ったり、新しい環境への恐怖心を抱きにくくなると言われています。
これは、妊婦さんがリラックスした効果などが、赤ちゃんに伝わった結果と言われているそうです。
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3.チョコレートの便秘解消効果はカカオ濃度で決まる
妊娠中には不向きではありますが、妊娠中でないのであればチョコレート便秘解消法を一度試してみたいと思う人も少なくないでしょう。便秘解消に効果が高いといわれるカカオ濃度が高い“高カカオチョコレート”とは、どのようなチョコレートのことを言うのでしょうか?
チョコレートには、ミルクチョコ、ビターチョコ、ブラックチョコ、ハイカカオチョコなどといくつかの種類があります。これらのチョコレートの名称は、チョコレートに含まれているカカオマス(カカオ豆が加工されたもの)の量で決まります。
ミルクチョコ
まろやかで優しい味わいが特徴であるミルクチョコは、カカオマスが20~40%含まれているものをいいます。ミルクチョコには、カカオマスのほかに砂糖や全脂粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダーなどが使われています。ミルクチョコのまろやかな風味は、これらの乳原料とカカオマスの調和によって作り出されているんです。
ビターチョコ/ブラックチョコ
甘みと苦みの絶妙なバランスがおいしさのポイントであるビターチョコレートやブラックチョコレートは、カカオマスが40~60%含まれています。ビターチョコレートやブラックチョコレートには、カカオマスに砂糖が加えられたチョコレートで、砂糖以外にココアバターが加えられることもあります。
チョコレートが出来上がる工程によって、風味に大きく差が出るため仕上がりの味の幅も広いといわれています。ミルクチョコに比べてカカオの香りをしっかりと感じることができるチョコレートです。
ハイカカオチョコレート
カカオマスの濃度が60~70%を占めているのがハイカカオチョコレートで、高カカオチョコレートとも呼ばれています。カカオの風味がはっきりと感じられる分、原料となるカカオ豆の品種によってチョコレートの味も大きく異なってきます。
チョコレートで便秘解消効果を目指すのであれば、カカオ濃度が高い方が効果も高まりますが、“高カカオチョコレート”は、高カロリー、高脂質、高カフェインなので、妊娠中の場合は、“高カカオチョコレート”以外のチョコレートを選ぶようにしましょう!
“高カカオチョコレート”と“ミルクチョコレート”の比較
高カカオチョコレートとミルクチョコレートを、別の視点から比較してみましょう。ここでは、カカオ濃度が100%の高カカオチョコレートとして比べてみることにします。
高カロリーチョコレートの『カロリー』
ミルクチョコより約1.5倍高め
ミルクチョコ板チョコ1枚分(50g) 約360kcal→高カカオチョコレート板チョコ1枚分 約540kcal
成人女性の1日の摂取カロリーの目安が1800kcalなので、高カカオチョコレート板チョコ1枚分(50g)を食べてしまうと、1日分の摂取カロリーの約1/3を摂ってしまうことになりますので、特に妊婦さんは、食べ過ぎに注意してください!
高カロリーチョコレートの『糖質』
ミルクチョコより低い
カカオ100%チョコレートに含まれる糖質は、ほとんど0です。ミルクチョコレートは、板チョコ1枚分(50g)に約25gが糖質です!
高カロリーチョコレートの『脂質』
ミルクチョコより高い
カカオ100%チョコレートに含まれる脂質は、板チョコ2枚分(100g)で約47gです。ミルクチョコレートは、100gで約35gです。
成人女性の1日の脂質摂取量の目安が約49.5gなので、高カカオチョコレート板チョコ1枚分(50g)を食べてしまうと、1日分の脂質摂取量の半分を摂取してしまうことになります!!
高カロリーチョコレートの『カフェイン』
ミルクチョコの約4倍!!!
カフェインは、母体と胎児に悪影響を及ぼすので、妊娠中にチョコレートを食べる場合は、ビターチョコレートなどカカオ濃度が低めのチョコレートを選ぶようにしましょう。
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1.チョコレートが便秘解消に効果的な理由
2.妊娠中にチョコレートを食べることで得られるメリットもある
3.チョコレートの便秘解消効果はカカオ濃度で決まる
4.チョコレートの食べ過ぎには注意!妊娠中は少量で
5.妊娠中にカフェインを控える理由
6.まとめ
4.チョコレートの食べ過ぎには注意!妊娠中は少量で
妊娠中にチョコレートを食べ過ぎないためにも、チョコレートの食べ過ぎが体にどのような影響を及ぼすのかについても知っておきましょう。
鉄分摂取を邪魔するカフェイン
どんなにチョコレートが便秘解消によかったとしても、食べ過ぎはよくありません。その理由は、カフェインが、鉄分吸収を阻害する作用があるからです。
妊婦の場合は特に、お腹の赤ちゃんに栄養がまわるので、母体に必要な鉄分などが不足しがちになるのですが、カフェインを摂取することで余計に鉄分不足になりやすくなってしまいます。また、鉄分を補うために病院で鉄剤を処方される方も多くいますが、鉄剤を服用することで余計に便秘を悪化させてしまう原因にもなるのです。
ですから極力鉄剤を飲まないで済むように、鉄分が不足しない食生活を心掛けたいですね。そのためにも過剰なカフェイン摂取は避けるようにしましょう。
カフェインは赤ちゃんの栄養不足の原因にも
また、カフェインは母体のみならず、胎盤を通して赤ちゃんにまで届いてしまいます。大量にカフェインを摂取してしまうと、母体の血流が悪くなり、赤ちゃんへの十分な酸素が送られなくなるため、赤ちゃんの発育に影響を与えてしまいます。まだまだ未熟な胎児の内臓でカフェインを分解することが困難です。
一日のカフェイン摂取量
ぜひ、健康な赤ちゃんを産むためにも、1日のカフェイン摂取量を意識するようにしましょう。カフェインが入っている食べ物や飲み物が好きな妊婦さんは、3度の食事と間食で摂取する1日の総カフェイン量を1度計算してみると良いかもしれません。妊娠中のカフェイン量は、一般的に1日100mgまでです。その量であれば、赤ちゃんに影響を及ぼさないとされています。
妊婦さんにお勧めのチョコレートは?
カカオ含有量が40~60%のビターチョコレートです!カカオ含有量がそれ以上、それ以下では、妊婦さんにとっては食べてもあまり良い事がないんです・・・。だからと言って、食べ過ぎては元も子もないので、できるだけ少なめにして、かまずに口の中で溶かして、美味しく味わって食べて下さい!
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5.妊娠中にカフェインを控える理由
カフェインの話が出たところで、チョコレート以外にどのような食品にカフェインが含まれているのか、またカフェインが体にどのような影響を与えるのかも紹介しておきますね。
カフェインが含まれる食品ってどんなもの?
妊娠中は、お腹の赤ちゃんへの影響などで気を使わないといけないことが多いですよね。妊娠中に摂取を控えたほうがいいと言われる成分の中の一つがカフェイン。
私はあまり気にしない性格なので、妊娠中もコーヒーとか普通に飲んでしまったりもしたけど、妊娠中だからと言って、普段飲んでいる飲み物をノンカフェインに切り替える妊婦さんも少なくないですよね。
カフェインと聞いてすぐに思いつくのはコーヒーですが、実はチョコレートにも含まれているんですよね。初めは知らなかったので、チョコレートとか普通に食べてましたけど、チョコレートにもカフェインが含まれているって聞いて、妊娠中は少し控えるようにしてました。
そんな中、チョコレートが便秘解消にいいと聞いて、ちょうど妊娠中の便秘に苦しんでいる真っ最中だったので、試してみたくて仕方なかったのですが、チョコレートによる便秘解消法を調べれば調べるほどに、妊娠中には向かない便秘解消法だってことが分かったので断念したんです。
カフェインが与える胎児への影響
妊娠中はカフェインを控えた方がいいといわれても、カフェインが具体的にどのように赤ちゃんに影響を与えるのかわからないと、なかなか意識を高めることって難しいですよね。カフェインの過剰な摂取は、おなかの赤ちゃんの成長を妨げ未熟児で生まれてくる可能性や、流産の可能性などもあるようです。
せっかく授かった赤ちゃんですから、赤ちゃんの命を守るためにもカフェインの摂取は極力控えたほうがいいんだなって思いました。だからと言って、我慢しすぎてストレスをため込んでしまうのは、妊娠中の体や胎児にとって良くないと思ったので、私の場合は普段より少し気を使う程度で調節していましたけどね。
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6.まとめ
便秘解消効果があるといわれているチョコレートについて、より効果的なチョコレートの選び方と食べ方についての話をしました。また、妊娠中には、チョコレートの選び方や食べ過ぎにも注意する必要があるということもお話ししました。
チョコレートによる便秘解消法について、最後におさらいしておきましょう。
便秘解消効果のあるチョコレート
✔ カカオ濃度が高いほどに便秘解消効果が高まる
✔ 最もカカオ濃度が高いチョコレートは「高カカオチョコレート」
-高カカオチョコレートはハイカカオチョコレートとも呼ばれる
-高カカオチョコレートのカカオ濃度は60~70%
妊娠中のチョコレートの食べ過ぎには注意
✔ チョコレートは鉄分摂取を邪魔する
✔ カフェインは胎児の栄養不足の原因にも
✔ チョコレートを食べる場合は一日のカフェイン摂取量を気にしよう
✔ 妊娠中のチョコレート選びはビターチョコレートが安心
✔ 高カカオチョコレートを試す場合は一かけら程度に抑える
便秘以外にも何かとストレスを受けがちな妊娠期間。チョコレートを少しつまんで一息つくことで、ママも赤ちゃんもリラックスできるといいですね。
妊娠中の便秘がなかなか改善しない場合は、カイテキオリゴで腸内環境をやさしく整えてあげるのもよいかもしれません。
便秘薬などを避けたい妊娠中や授乳中にカイテキオリゴを試してみた私の体験談もぜひ参考にしてみてください。