HAPPY快便ライフ｜妊娠中と産後の便秘をスッキリ解消

１．原因不明の大人ニキビ！思春期ニキビとの違い

思春期ニキビの原因は、第二次性徴に伴うホルモンバランスの変化によって生じます。ホルモンバランスの変化によって、皮脂腺が刺激され皮脂の分泌が活性化されることが思春期ニキビの主な原因とされています。また、勉強や人間関係などによるストレスやコンビニ弁当や間食などの偏った食生活、睡眠不足、紫外線の影響などが、さらにホルモンバランスを崩し、ニキビを発生しやすくする要因にもなっているようです。

これらの原因を取り除かない限りはニキビ再発を防ぐことは出来ません。思春期ニキビの解消法は、ニキビを発生しやすくするこれらの要因を極力減らし、肌に対して適切な処置をすることで症状を和らげることができます。しかし大人ニキビの場合は少し違います。もちろん肌を清潔にすることは大切ですが、

大人ニキビの原因は腸内環境の悪化である場合が多く、スキンケアに労力を投資するよりもまず、腸内環境を整えることに意識を向ける必要があるからです。どんなに肌に出てきたニキビに対策を打っても、腸内環境が乱れたままではニキビ再発を防ぐことは出来ないのです。

２．おでこや顎の大人ニキビは腸内環境の悪化が原因

腸内環境が悪化するというのはつまり、胃腸の機能である食べ物を消化し老廃物を排出するという作用がうまくいかない環境になってしまうということです。胃腸は、善玉菌が悪玉菌よりも多い環境で本来の機能を活性化させることができます。

この善玉菌と悪玉菌のバランスが、食生活の乱れや便秘が続くことで乱れてしまい悪玉菌が善玉菌よりも多くなってしまっている状態が、腸内環境が悪化した状態です。便秘と腸内環境の悪化は悪循環を引き起こし、便秘は腸内環境の乱れによって長引き、腸内環境は便秘によってますます悪化します。

そして、便秘が長引くと大人ニキビが発生する可能性が出てきます。では、便秘とニキビにはどのような関係があるのでしょうか？

・腸内環境の悪化によってビタミンが供給されなくなる

便秘によって腸内の環境が悪化すると、腸内に有害物質が充満するようになります。それによって善玉菌が減少し、善玉菌によってつくられていたビタミンは供給されにくくなってしまいます。

皮膚細胞を活性化させるには、ビオチンと言うビタミンが必要とされますが、ビオチンを含むビタミンの供給が減少することで、皮膚の新陳代謝がうまくいかなくなり、結果、ニキビなどの肌のトラブルが発生しやすくなります。

・腸内の悪玉菌が活性酸素を発生させる

腸内の悪玉菌と善玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えてしまうと、活性酸素が発生するようになります。活性酸素はニキビを悪化させる要因の一つとなります。

・腸内に溜まった毒素が血管を通って全身にまわる

便秘によって腸内で便が腐敗し、ガスや毒素などの有害な物質を生み出すようになります。そしてその有害な物質は血管を通して全身にまわり、頭痛や肩こりなどの症状を引き起こしたり、ニキビなど肌に悪影響を及ぼしたりするようになります。

３．大人ニキビ対策－スキンケア編

大人ニキビの改善策は、もちろん腸内環境を整えてあげることが根本的な改善策ではありますが、同時進行ですでに肌にできてしまっているニキビも適切に処置してあげることが大切です。大人ニキビの対策のポイントを６つに分けて整理してみましょう。

・洗顔を見直す

思春期ニキビと同じで、ニキビの対策や予防をするためには肌をきれいにしてあげることが大切です。とは言え、一日に何度も洗顔しその度にゴシゴシこすってしまっていては、肌に必要な水分や栄養分まで流れ出ていってしまい、余計にニキビを悪化させる原因にもなってしまいます。

洗顔は、朝と夜の一回ずつで一日二回行うようにしましょう。また、洗顔する際にはゴシゴシこするのではなく、洗顔料を泡立てて泡で包み込むようにして洗うようにします。洗顔後は、柔らかい清潔なタオルを肌に押し当てて、水分を吸収させるようにしましょう。

・睡眠時間を十分にとる

美肌を目指すなら、スマホやパソコン、テレビなどで夜更かしをするのは禁物です。夜１０時から深夜２時は、成長ホルモンが活発に動く時間帯で、その時間帯に睡眠をとることで肌の新陳代謝がうまくいくようになります。ですから、夜１０時から深夜２時の時間を含む一日６時間以上の睡眠時間をとるようにし、ニキビ肌が新しい肌に生まれ変わるように心がけましょう。

・食生活を見直す

油分を多く含んだ食べ物や、チョコレートや香辛料などのように刺激のある食べ物もニキビに悪い影響を及ぼすと言われています。皮膚の新陳代謝を促し、ニキビ肌がきれいな肌に早く生まれ変わるようにするためには、ビタミンＢが欠かせません。

ビタミンＢは新陳代謝を促すだけでなく、皮脂の分泌を抑える働きもあるため、積極的に摂取するようにしましょう。反対に、アルコール成分は体内で分解する際にビタミンＢを使用してしまうため、ニキビの解消のためにもアルコールの摂取を控えるようにしましょう。

・ピーリングを行う

ピーリングは新陳代謝を促し、古い角質を取り除くという役目がありニキビ対策に効果的です。ピーリング剤を選ぶときは、あまり刺激の強すぎないミルクタイプやジェルタイプの洗い流すタイプのものを選ぶようにしましょう。

・化粧品の油分を避ける

クリームタイプのファンデーションは、油分を多く含み、毛穴を詰まらせる原因になります。毛穴が詰まってしまうとニキビを悪化させる要因になるため、ファンデーションを選ぶときはパウダータイプのものを選ぶようにしましょう。ファンデーションのノリが悪いようであれば、保湿成分が配合されている化粧品を選ぶなどして工夫するのが良いでしょう。

・基礎化粧品で角質層ケアを行う

大人ニキビの改善及び予防には、角質層ケアが大切です。角質層ケアのポイントは、保湿成分を補う、有効成分ビタミンＣ誘導体を取り入れるという点です。化粧水や乳液を選ぶ際にはこの点を意識して選ぶようにしましょう。

４．大人ニキビ対策－腸内環境編

大人ニキビの対策のために、肌の状態を整える準備が整ったら、同時にお腹の中からも対策を取りましょう。どんなに肌のケアをしたとしても、腸内環境が乱れたままでは大人ニキビの発生を止めることは出来ません。腸内環境を整えるポイントをいくつかご紹介します。しっかりと習慣づけて、大人ニキビがこれ以上再発しないようにしましょう。

・食物繊維の含まれる食べ物を食べる

体外に排出されやすい便の状態は食物繊維によってかさ増しされて、さらに水分を多く含んだ状態です。水分が足りないと、カチコチに固まった便になってしまい、凝縮されている分体積も小さいため腸内で老廃物がたまったと認識しづらくなってしまいます。

腸内で老廃物を認識できないと、老廃物を外に出すための蠕動運動が起こらないため、結果、老廃物が外に排出されずに溜まってしまい、便秘になってしまうのです。

先にも書きましたが、便がたまると老廃物から有害物質が発生し、血液を通して体内に充満するようになり、体調が悪くなったり、肌のトラブルを招くようになります。腸が早く便を認識し、蠕動運動を活発にするためにも、食物繊維の多く含まれる食べ物を食べるようにしましょう。

・水分を一日２リットル摂取する

便秘の原因としてよくあげられるのが水分不足です。また便秘を解消しようとして食物繊維を多く摂取するだけでは、水分が不足して余計に便秘になってしまう可能性が高まります。水を飲むことで体に様々な影響がありますが、その中でも血流を良くしてくれることと、新陳代謝を促してくれるという点がニキビ対策にも大きくつながります。

一日に摂取したほうがいいと言われている水分量は２リットルです。ただ、一度に２５０ミリリットルほどの量が体は吸収しやすく、胃腸にも負担にならないので、普段使用しているコップやマイボトルなどに入る量をチェックして、一日２リットルは摂取できるように回数を意識するようにしましょう。

注意するべき点は、水分だからと言ってジュースやスポーツドリンクを飲んでいたのでは、糖分の摂りすぎになってしまいますし、腸内環境を整えるという意味ではよくありません。毎日の水分補給にはミネラルウォーターを飲むように心がけましょう。

・適度な運動をする

飲んだり食べたりすることで、腸に溜まる老廃物の質をよくすることができたら、あとは、腸を外から刺激してあげることです。ウォーキングをしたり、ストレッチや体操、お腹のマッサージ、ツボ押しなど色々な方法がありますが、自分で続けられるものを選んで毎日持続するようにしましょう。

もし可能であれば、ジョギングや好きなスポーツで軽く汗を流すことも、汗を通して老廃物を排出させることができるのでより効果的です。その場合は、汗をかいた後はシャワーを浴びたり、顔を洗うなどして汗を洗い流し、肌を清潔な状態に保つようにしましょう。

ただ、普段から運動をあまりしない人の場合は、汗をかくほど運動をすることは苦になるかと思います。その場合は、先に書いたような家でもできるストレッチなどで軽く体を動かす程度でも構いません。腰に手を当てて、腰で円を描くように前後左右に回すのも、腸にはよい刺激になります。自分に適した運動を毎日続けることで、ニキビ肌もだんだんに解消されていくはずでしょう。