
便秘でお腹が張るのはアンモニアガス?おならを出して解消!

今日は、便秘とおならの関係の話をするね!
「ひどい便秘症で、とにかくお腹の張りが強くて、今にも破裂しそう!!」と思ってしまうほど、便秘でお腹のひどい張りで悩む人が増加しています。最近では、ガスだまりとも言われるそうですが、特に女性に多いそうです。
1.便秘でお腹が張る理由
お腹が張る理由は、腸内に過剰なガスがある場合と胃や腸の動きが低下して、体外への排出が上手くできない場合の二つがあります。
1)腸内に過剰なガスがある
腸内にガスが発生する要因は、便秘により発生するガスと、それ以外の原因で体内にガスが溜まる要因があります。
<便秘により発生するガス>
●腸内で便が停滞すると悪玉菌が増え、腸内環境を悪化させ、その便を腐敗、発酵する過程で、有害ガス(アンモニアや硫化水素など)や発ガン性物質などを発生させます。そして、便秘がひどくて、肛門が便でふさがってしまうと、腸内にガスが溜まりやすくなってしまいます。
●悪玉菌により発生させる有害ガスは、とても強烈です。有毒ガスの種類は、5種類ほどあります。
硫化水素:卵の腐った匂いで強烈!
スカトールやインドール:便の匂い
アンモニア:小便の匂い
アミン:魚がくさったような匂い
メタン:特に匂いなし
●これらの悪玉菌は、お肉などの動物性たんぱく質や脂肪分がエサになって大繁殖を起こすので、便秘でお腹が張って辛いときは、特に動物性たんぱく質や脂肪分が多いものは避けるようにしましょう。そうすれば、悪玉菌の増殖が抑えられて、腸内環境が良くなり、便秘も落ち着き、ガスが発生する量も正常に戻るかもしれません。
<便秘以外の要因>
●飲料内にガスが入っている炭酸飲料やビールなどの飲みすぎ
炭酸飲料っておならの原因になるの?!昨日たくさん飲んじゃったから、お腹が張るのはもしかしたらそのせいもあるのかも!
●食物繊維が豊富なイモ類などの食べすぎ
●胃腸に負担がかかり、消化にも良くない糖質の摂りすぎ
●呑気症(どんきしょう)と言って空気を飲み込んでしまうこと
※食事をする時に早食いで食べたり、しゃべりながら食べたりすると、胃の中に過剰に空気を飲み込んでしまったりします。
●過度に緊張すると空気を飲み込見やすい人もいます。
2)胃や腸の動きが低下して、体外への排出が上手くできない
●長時間座ることで腸を圧迫しやすく、運動不足だと腹筋も弱くなって、ガスを出すときの助けが弱くなり、ガスが出にくくなります。
●おならを我慢することが多くなると、腸に負担をかけて働きが低下して、ガスが出にくい体質になってしまいます。
●生理前の女性や妊婦の方は、ホルモンバランスの変化により、腸の働きが鈍くなることがあります。
●ストレス、睡眠不足などは自律神経を乱す原因になります。自律神経が乱れていると、腸の働きを鈍くさせます。腸は自律神経の影響を受けやすい器官なのです。
『自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つから成り立っていて、この2つが交互にバランスよく働くことで私たちが生きていくうえで不可欠な血液循環、呼吸、消化吸収などが正常に保持されます。』
特に腸は、自律神経の副交感神経がコントロールしています。副交感神経は、リラックス時や就寝時などによく働くので、睡眠不足やリラックスできないでストレスばかり溜めこんでしまうと、副交感神経が弱まり、興奮状態の交感神経が強く働いて、バランスが乱れ、腸の働きも弱まってしまうのです。
2.便秘の解消はおならの解消
腸内に溜まったガスを抜くことは、お腹の張りの解消や便秘の改善にもつながります。腸内にガスが充満することで、腸内の神経や血管を圧迫して、腸の働きが低下するので、出来るだけ早くガスを抜くようにしましょう。
そして、ガスを抜くことと、便秘解消は、つながっているので、両方に力を入れて辛いお腹の張りから解消されましょう!
1)ガス抜きマッサージ
これらのマッサージをするタイミングは、出来れば起床後や朝食前がいいです。起床後の空腹の時間が1日の中で最も腸が元気に働きやすい時間帯なのです。その時間に少し刺激を与えてあげるとガスがすぐ出るかもしれません。毎日やっているうちに、腸が動き出して、便秘も解消しやすくなります。
●「の」の字マッサージ
1.お風呂に入って、湯ぶねに使ってリラックスしてください。
2.おへそを起点にして、腸をなぞるようにマッサージしてください。
「の」の字をイメージして、優しくさするようにします。
※注意点:あまり力を入れないように気を付けて下さい。
●足ばたばた体操
1.うつ伏せになってください。
2.膝をまげて、両足のかかとでお尻を軽くたたくように、足を交互にバタバタさせます。
2)生活改善
●食事の見直し
・炭酸飲料やビールなどを飲みすぎない。
・胃腸に負担がかかり、消化にも良くない糖質を摂りすぎない。
・食事をする時は、ゆっくりとよく噛んで食べましょう!
・悪玉菌をへらそう
悪玉菌が大好きなエサになる、お肉などの動物性たんぱく質や脂肪分を少し減らしていきましょう。
・食物繊維が豊富なイモ類などを食べすぎない。
食物繊維は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つに大きく分けられます。不溶性食物繊維が豊富なものに偏ってしまうと、便の量が増えて、便秘の人が余計ひどい便秘に苦しむことになるので水溶性食物繊維とのバランスを考えて食べるようにしたらいいですね。
不溶性食物繊維が豊富な食品:穀物、野菜、豆類
水溶性食物繊維が豊富な食品:わかめ、昆布、こんにゃく、果物など
●適度に運動しよう!
運動と言っても、どこかに通ったりしないといけないわけではなく、ただ「歩く」だけでいいんです。10分~15分以上歩きましょう。楽しい事を考えたり、無心に歩いて、周りの景色などをみて喜んだりしながら歩くととってもいいです。リラックス効果もあります。歩くのは、有酸素運動になるので、血液に酸素が沢山運ばれるので、脳にも良い刺激が与えられます。
●お腹を温める
お腹を温めると、腸の動きが活発になるため、ガスが出やすくなります。湯たんぽを使って温めるのも良いでしょう。
●冷え解消
体を冷やすと腸の働きが鈍くなり、ガスを溜めこんでしまうので、冷たい飲み物や食べ物をたくさん摂るのは避けましょう。
●生活リズムをつけよう!
交感神経と副交感神経のバランスを整えるためには、生活リズムを整えることがとても効果的です。リラックスタイムをしっかり取りましょう!日々の生活の中で、リラックスする時間がなかなか取れなくて、あっという間に時間がたってしまい、気づくと「もう朝・・・」ということもあると思います。副交感神経は、就寝時によく働くので、睡眠時間もしっかり確保することが大事です。
リラックスタイム、睡眠時間、朝食夕食の時間、トイレへ行く時間など、生活リズムにメリハリをもつと、健康的な生活=健康的な体=便秘改善=快便ライフになるはずなので、ぜひタイムスケジュールを作ってみましょう。仕事中は、休憩時間にしっかりリラックスできるように、自分がどうするとリラックスするのかを研究してみると良いかもしれません。
3.まとめ
1.お腹が張る理由
●腸内に過剰なガスがある
●胃や腸の動きが低下して、体外への排出が上手くできない
2.改善策
<ガス抜きマッサージ>
●「の」の字マッサージ
●足ばたばた体操
<生活改善>
●食事の見直し
●適度に運動しよう!
●お腹を温める
●冷え解消
●生活リズムをつけよう!
お腹が破裂しそうなくらい、お腹が張って苦しいと、何をするにも不快感を伴うと思います。是非、ガス抜きマッサージを毎朝やってみて下さい。腸の膨張感と便秘が改善されていくはずです!あなたの快便タイムスケジュールで、健康な心と体を取り戻しましょう!
