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便秘が長引くのは腸閉塞?症状の見分け方

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一度便秘になるとお腹が張っている感じがしたり、腹痛を伴ったりして、ますます体を動かすのが苦になってきますよね。しかし体を動かさないと運動不足になり、便が溜まっていることで食欲も落ち、便秘を悪化させて長引かせてしまう悪循環が起こります。

この便秘の悪循環を引き起こす原因ともいえるお腹の膨張感や腹痛、これらの原因が必ずしも便秘によるものではないということをご存知でしょうか?いつも酷い便秘持ちだからいつもの体調不良だろうと思って見過ごしてしまいがちなお腹の張りや腹痛、実はこれらの症状には体が危険な状態にさらされているという危険信号を出している可能性があるのです。まさに酷い便秘の末期とも言われる、腸閉塞になると、それが原因でお腹の膨張感が増し、激しい腹痛を伴うようになります。

便秘を悪化させ腸閉塞に至らせる原因は、食生活にある場合が多いです。ではどのような食生活をしていると、腸閉塞にまで悪化させてしまうことになるのでしょうか?まずは腹痛と腸閉塞の症状について知り、便秘をこれ以上悪化させずに非常事態にならないような対策をたてましょう。

1.吐き気と激しい腹痛は腸閉塞の症状


腸閉塞と聞くと、腸がねじれてしまったり、手術後の臓器の癒着などによって便の通路である腸がふさがってしまう症状であると捉える方が多いと思いますが、便秘が原因で腸閉塞になる可能性もあるのです。便が出ない状態は、何日くらいまでが許容範囲だと思いますか?

もちろん毎日便が出るに越したことはありませんが、人によっては数日に一回出るという排便リズムの人もいるかと思います。人の性格が一人ひとり異なるように、体のリズムも人によって個性があるので一概に何日に何回便が出るのが正常であると言い切れる基準はありません。

しかし、どんな人でも1週間以上便が出ない状態が続いたら下剤に頼るか病院に行くなどして、便を排出できるように何らかの処置をとる必要があります。なぜなら一週間以上便が出ない状態を放置すると、腸閉塞になる可能性が高まるからです。もしも2週間以上、便が出ない期間が続いてしまったら、腸閉塞を引き起こしている可能性が高いと思われます。

便秘にはさまざまな種類がありますが、腸閉塞になりやすい便秘は直腸性便秘と言って、水分や食物繊維の不足によって腸内環境が悪化し、便が排出されなくなってしまう場合に起こる便秘です。このように、便秘によって引き起こされる腸閉塞を「糞便性イレウス」とも言い、初期の段階ではお腹が張ったように感じられたり、食欲不振に陥るなどの症状を伴います。

便秘気味の人の多くは、これらの症状が便秘の症状に似ているため、自分が糞便性イレウスを引き起こしていても、便秘の症状と勘違いして見逃してしまうのです。そして、ますます症状を悪化させてしまうと、体は大変危険な状態にさらされます。

糞便性イレウスを引き起こしていることに気づかずに放置され悪化すると、突然の吐き気や激しい腹痛に襲われるようになります。そこまでの段階になったら、もう自分ではどうにもすることができません。長期間便秘に悩まされていた人が、耐え難い腹痛や吐き気を感じたら、すぐに病院に行くようにしましょう。

2.腸閉塞の一種、糞便性イレウスとはどんな状態?原因は生活習慣に

糞便性イレウスは、一言でいうと便秘の末期症状であると言えます。体外に排出されずに腸内に溜まってしまった便は、水分がどんどん腸に吸収されます。腸内で水分が吸収され続けた便はますます硬くなり排出されにくくなってしまいます。このようにして固くなった便が腸に溜まり続け、便の出口を完全にふさいでしまっている状態が糞便性イレウスです。

それではなぜ、このような状態になってしまうのでしょうか?糞便性イレウスの原因は便秘にありますが、その根本をたどれば食生活をはじめとする生活習慣の乱れが便秘を悪化させ長引かせる原因となります。また、いつもと違ったお腹の張りや腹痛など、自分の体の変化を安易に見逃してしまうことも便秘を悪化させ糞便性イレウスに進行させてしまう原因にもなります。

なぜ便秘になるのでしょうか?また便秘が長引く人はなぜ長引かせてしまうのでしょうか?便秘の原因はさまざまですが、関連しているのは生活習慣です。一言で生活習慣と言っても便秘の原因になりうる生活習慣はさまざまです。ストレスを受けやすい生活をしている人、便が固くなりやすい食生活をしている人、運動が不足している人、水分が不足している人など。無意識に自分の生活にしみついている習慣が便秘になりやすい体質を作り出しているのです。

3.便秘を放置すると死に至ることも?

少し恐ろしい話になりますが、便秘が原因で死亡に至ることもあるのです。グーグルなどの検索エンジンで、「便秘 死亡」で検索すると関連記事が出てきますが、長期間便秘に悩まされていた20代の女性が病院にもいかずに便秘薬に頼った生活を続け、便秘が悪化して糞便性イレウスとなってしまいました。死因は激しい腹痛によるショック死だったようですが、腸内にガスが溜まり妊娠後期と同じくらいにお腹が膨れ上がっていたそうです。

女性が自宅のトイレ前で倒れたとき、自宅には家族がおらず発見が遅れてしまい、家族に発見されたときにはすでに手遅れだったようです。女性の腸内にはコンクリートのような便が7キロ近くも溜まっていて、女性の手には苦痛のあまり便を掻き出そうとした跡も見られたとのことでした。

便秘になると、多くの人がまずは自力で何とか治したいと思うでしょう。便秘に良いと言われる方法をいろいろと試してもダメで、次に頼るのが便秘薬ですが、便秘薬も継続して服用しているとだんだんに効かなくなってきます。何をしても便秘が解消されずに長引いてしまったら、消化器内科や胃腸科、便秘外来があればそちらに行って診てもらうようにしましょう。便秘で病院に行くなんて恥ずかしいと思うかもしれませんが、取り返しのつかない事態になる前に、1週間自力で頑張っても解消しない時はためらわずに病院を受診するようにしてください。

4.腸閉塞を予防する方法

腸閉塞の中でも糞便性イレウスを予防するためには、便秘を解消することが先決です。便秘を解消するためには、まずは生活習慣を見直すことが大切です。先ほども少し書きましたが、便秘体質の体も健康な人の体も、その人自身の生活習慣によってつくられています。

ですから便秘になりやすい人は、生活習慣にそれなりの理由があるはずです。普段の食生活や生活習慣が原因でなった便秘が、そのまま意識もしないで治るはずがありません。特に便秘気味の人は、自分の体のちょっとした変化に敏感になって生活習慣を見直し、健康な体を作れるように整えていきましょう。

生活に変化を与えると言っても何をしたらよいかわからない場合も多いでしょう。まずは便秘解消法としてよく言われるのは「十分な水分の補給」「食物繊維の摂取」、そして「適度な運動」です。これらのポイントを簡単に説明します。

「十分な水分の補給」
一日2リットルの水分摂取を心がけましょう。便に適度な水分が含まれるようにするという意味もありますし、血液の循環を良くしたり、腸に刺激を与えるという意味でも大切です。レモン汁や食塩を入れてデトックスウォーターとして飲むのもより高い効果が得られるでしょう。

「食物繊維の摂取」
食物繊維は便をかさましすることで腸に排出しなければいけない便が溜まっていると腸に認識しやすくする効果があります。ただし、水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2の割合になるようバランスよく取り入れることと、水分を一緒に取り入れることを忘れずに。

「適度な運動」
腸が蠕動運動をするように外部から刺激をすることも大切です。お腹のマッサージや簡単なストレッチでもいいですし、ウォーキングなどもいいです。適度な運動を心がけて、腸閉塞を予防して行きましょう。

まとめ

便秘が原因で腸閉塞になったり、それが悪化すると死に至ることもあると聞くと、とたんに心配になってしまうかもしれません。あまり神経質になることも体によくないですが、便秘気味の人は特にちょっとした体調不良をいつものことだと思って放置せずに、小さな体調の変化にも気を配ってあげることも大切です。

腸閉塞になって取り返しのつかない事態になる前に便秘を解消できるよう、自分の体調に目を向け意識をもって生活に変化を与えていきましょう。






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