緊張と腹痛に耐えた、地獄の新入社員研修
今を去ること30年前、大学を出て就職し、盛大な入社式のあと新入社員研修を受けることになりました。入社式は東京でしたが、当時は新入社員も多かったので県ごとに施設を借りて、何日かを過ごすことになりました。場所は山奥の研修施設、私を含め女性ばかり100人以上が古い建物に詰め込まれていました。
新入社員研修での不安で便秘になる
なにせ初めてのことばかりです。朝はジャージで集合して社歌を斉唱、近くをジョギングしてから朝食、就業規則から会社のルールまでとにかく必死で勉強しました。
それまでもお通じは不規則でしたが、当然便秘を打ち明けられる友達もまだおらず、不安だったこともあり研修の間ずっと便秘のままでした。たぶん4泊5日だと記憶していますがまったく便が出ませんでした。研修のこととて個室ではなく、トイレも古い共同のものでした。同じように便で困っていた人もたくさんいたと思います。
研修中、運動するものの便秘は続く
販売員の研修だったので、お辞儀のしかたや販売用語もたくさん覚えなくてはなりません。毎日何度も何度も頭を下げたり大声を出したり、朝のジョギングも含め体は動かしていました。たいてい動けば便意があるものなのですが、この時は違ったのです。
研修も後半になると時々お腹が痛くなってきました。緊張のせいなのか、口に合わない食事のせいなのか、とっさにはわかりませんでした。最初はちょっと痛いなと思ってもすぐに引いたので、たいしたことはないのだろうと思いました。
襲ってくる腹痛
研修も終盤になり、グループごとに学習の成果をまとめる話になりました。この数日のノートをまとめたり、みんなの前で発表したりしなくてはなりません。でも時々襲ってくる腹痛に気が散って仕方がありません。そのころには自分でもこれ以上便意を我慢してはいけないと思い始めていました。
帰宅後、トイレにダッシュ
でもその頃はまだ、トイレに行きたいと言って抜け出すことは恥じらいがありできなかったのです。なんとかかんとか誤魔化しながら発表をまとめ、ステージに並ぶ頃には冷や汗が止まりませんでした。とにかく早く終わってほしい、それだけを考え仕事中とはいえ心の中でひたすらカウントダウンをしていました。
やっと研修を終え、家に帰った時には玄関を入るなりまずはトイレにダッシュです。それまでは苦にしていなかった便秘があんなに手ごわいものと改めて思い知らされたのです。
ヨーグルトと水分、マッサージでリラックスすること
そのあとは便に対して用心深くなり、しょっちゅうある出張の際には便秘だけは避けるようにしました。自分流の便秘対策ですが、ヨーグルトと水分をとること、緊張はしかたないので、夜になったらしっかりリラックスすること、お腹をマッサージすることを心がけました。50才になった今でも用心を続けています。もうあんなにしんどい思いはこりごりです。